○三木町死者の情報の開示手続に関する要綱
令和5年6月8日
要綱第29号
(趣旨)
第1条 この要綱は、実施機関が保有する死者の情報の開示手続に関し、必要な事項を定めるものとする。
(1) 死者の情報 死者に関する情報であって、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下「法」という。)第2条第1項各号のいずれかに該当するものをいう。
(2) 実施機関 三木町個人情報保護法施行条例(令和5年三木町条例第1号。以下「条例」という。)第2条第2項に規定する実施機関及び議会をいう。
(3) 行政文書 法第60条第1項に規定する地方公共団体等行政文書をいう。
(1) 死者である被相続人から相続した財産に関する情報 当該死者である被相続人から財産を相続した相続人
(2) 死者である被相続人から相続した不法行為による損害賠償請求権等に関する情報 当該死者である被相続人から不法行為による損害賠償請求権等を相続した相続人
(3) 近親者固有の慰謝料請求権、遺贈等の死者の死に起因して相続以外の原因により取得した権利義務に関する情報 当該死者の死に起因して相続以外の原因により権利義務を取得した者
(4) 死亡した時点において未成年であった親権のある子に関する情報 当該死者の親権者であった者
(5) 被保険者であった死者の医療保険、介護保険等に関する情報 死亡した時点において当該死者を扶養又は世話していた親族及び当該死者である被相続人から財産を相続した相続人
2 開示請求は、次に掲げる代理人によってすることができる。
(1) 未成年者又は成年被後見人の法定代理人
(2) 保佐人又は補助人若しくは任意後見人
(3) 開示請求をすることにつき開示請求者本人が委任した代理人
(開示請求の方法等)
第4条 死者の情報の開示請求をしようとする開示請求者及び代理人(以下「開示請求者等」という。)は、当該死者の情報を保有する実施機関に対し、死者情報開示請求書(様式第1号。以下「開示請求書」という。)を提出しなければならない。
2 開示請求者等は、自己が開示請求者等本人であること及び開示請求者と死者との関係を証明するために必要な書類として、次に掲げる書類(開示請求をする日前30日以内に作成されたものに限る。)を提示し、又は提出しなければならない。
(1) 開示請求書に記載されている開示請求者等の氏名及び住所又は居所と同一の氏名及び住所又は居所が記載されている運転免許証、健康保険の被保険者証、個人番号カード、在留カード、特別永住者証明書その他法律又はこれに基づく命令の規定により交付された書類であって、当該開示請求者等が本人であることを確認するに足りるもの
(2) 前号に掲げる書類をやむを得ない理由により提示し、又は提出することができない場合にあっては、当該開示請求者等が本人であることを確認するため実施機関が適当と認める書類
(3) 戸籍謄本その他の開示請求者と死者との関係を確認するため実施機関が適当と認める書類であって開示請求をする日前30日以内に作成されたもの
3 開示請求書を実施機関に送付して開示請求をする場合には、開示請求者等は、前項の規定にかかわらず、次に掲げる書類を実施機関に提出するものとする。
(2) 前項第3号に掲げる書類
4 代理人が開示請求をする場合には、当該代理人は、委任状(様式第2号)又は後見登記等に関する法律(平成11年法律第152号)第10条第1項に規定する登記事項証明書その他その資格を証明する書類(開示請求をする日前30日以内に作成されたものに限る。)を実施機関に提示し、又は提出しなければならない。
5 開示請求をした代理人は、当該開示請求に係る死者の情報の開示を受ける前にその資格を喪失したときは、直ちに当該開示請求をした実施機関に届け出なければならない。
6 前項の規定による届出があったときは、当該開示請求は、取り下げられたものとみなす。
7 実施機関は、開示請求書に形式上の不備があると認めるときは、開示請求者等に対し、相当の期間を定めて、その補正を求めることができる。この場合において、実施機関は、開示請求者等に対し、補正の参考となる情報を提供するよう努めなければならない。
(開示義務)
第5条 実施機関は、開示請求があったときは、当該開示請求に係る死者の情報に法第78条第1項各号のいずれかに該当する情報又は当該請求に係る死者の尊厳が損なわれるおそれがある情報(以下「不開示情報」という。)が含まれている場合を除き、開示請求者等に対し、当該死者の情報を開示しなければならない。
(部分開示)
第6条 実施機関は、開示請求に係る死者の情報に不開示情報が含まれている場合において、不開示情報に該当する部分を容易に区分して除くことができるときは、開示請求者等に対し、当該部分を除いた部分につき開示しなければならない。
(裁量的開示)
第7条 実施機関は、開示請求に係る死者の情報に不開示情報が含まれている場合であっても、個人(開示請求者を含む。)の権利利益を保護するため特に必要があると認めるときは、開示請求者等に対し、当該死者の情報を開示することができる。
(死者の情報の存否に関する情報)
第8条 開示請求者等に対し、当該開示請求に係る死者の情報が存在しているか否かを答えるだけで、不開示情報を開示することとなるときは、実施機関は、当該死者の情報の存否を明らかにしないで、当該開示請求を拒否することができる。
(1) 第三者に関する情報の内容
(2) 開示請求があった年月日
(3) その他実施機関が公益上必要であると認める事項
2 行政文書のうち、文書又は図画に記録されている死者の情報の開示の実施の方法は、次のとおりとする。
(1) 閲覧
(2) 複写機により用紙に複写したものの交付
(3) 文書又は図画をスキャナにより読み取ってできた電磁的記録を光ディスク(CD―R又はDVD―Rをいう。以下同じ。)に複写したものの交付
(1) 光ディスク 次に掲げる方法
ア 当該光ディスクを再生したものの視聴(聴取を含む。以下同じ。)
イ 当該光ディスクを光ディスクに複写したものの交付
(2) 録音テープ又は録音ディスク 次に掲げる方法
ア 当該録音テープ又は録音ディスクを再生したものの聴取
イ 当該録音テープ又は録音ディスクを光ディスクその他の電磁的記録媒体に複写したものの交付
(3) ビデオテープ又はビデオディスク 次に掲げる方法
ア 当該ビデオテープ又はビデオディスクを再生したものの視聴
イ 当該ビデオテープ又はビデオディスクを光ディスクその他の電磁的記録媒体に複写したものの交付
(4) 前3号に掲げる電磁的記録以外の電磁的記録 次に掲げる方法
ア 当該電磁的記録を用紙に出力したものの閲覧
イ 当該電磁的記録をディスプレイ(実施機関が現に使用しているものに限る。)により出力したものの閲覧又は視聴
ウ 当該電磁的記録を用紙に出力したものの交付
エ 当該電磁的記録を光ディスクその他の電磁的記録媒体に複写したものの交付
4 実施機関は、開示請求に係る死者の情報が記録された行政文書を閲覧することにより、当該行政文書の保存に支障が生ずるおそれがあると認めるときその他正当な理由があるときは、当該行政文書の写しにより開示することができる。
5 実施機関は、死者の情報が記録された行政文書の閲覧又は視聴をする者が当該閲覧又は視聴に係る死者の情報が記録された行政文書を汚損し、若しくは破損し、又はその内容を損傷するおそれがあると認めるときは、当該行政文書の閲覧又は視聴を中止させることができる。
2 写しの作成に要する費用の額は、三木町個人情報保護法施行細則(令和5年三木町規則第10号)の別表のとおりとする。
3 写しの送付に要する費用の額は、当該写しの送付に要する郵送料に相当する額とする。
(他法令との調整)
第13条 この要綱は、次に掲げる死者の情報については、適用しない。
(1) 統計法(平成19年法律第53号)第2条第6項に規定する基幹統計調査及び同条第7項に規定する一般統計調査に係る調査票情報(同条第11項に規定する調査票情報をいう。次号において同じ。)に含まれる死者の情報
(2) 統計法第24条第1項の規定により総務大臣に届け出られた統計調査に係る調査票情報に含まれる死者の情報
2 この要綱は、図書館等において閲覧に供され、又は貸し出される図書、資料、刊行物等(以下「図書等」という。)に記録されている死者の情報と同一の死者の情報(同一図書等に記録されている状態又はこれと同様の状態にあるものに限る。)については、適用しない。
(補則)
第14条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、別に実施機関が定める。
附則
この要綱は、公布の日から施行する。
附則(令和6年7月1日要綱第41号)
この要綱は、公布の日から施行する。