旬を楽しむ　～イカ～

　秋から冬にかけて旬のイカは、世界で収穫されるうちの約4割を日本人が消費しており、味もさることながら栄養面も優れています。比較的価格も安定しており、食卓にうれしい食材といえます。私たちに馴染みのあるスルメイカをはじめ、寿司ネタに使われるヤリイカ、墨を多く吐くコウイカ、体長7～8㎝のホタルイカなどがあります。

イカの栄養価

　たんぱく質を豊富に含みながら、脂質が少なくカロリーが低い食材です。豊富に含まれているタウリンには血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。またビタミンEも多く、抗酸化作用や高血圧予防も期待できます。イカ墨には防腐効果があります。特にホタルイカには粘膜や皮膚を健康に保つレチノールが豊富です。

選び方と保存方法について

　身に透き通るような透明感があるものが新鮮です。目が澄んでいて、少し飛び出ているものが良品です。活けものは、吸盤の吸い付きが強いものを選びます。内臓を取り除いた身は真水で洗っても良いですが、薄い塩水で洗うとぬめりが落ちやすいです。保存する前には水気をしっかりふき取り、ラップをしてから密閉袋に入れて冷凍保存をします。

おすすめレシピ

〇イカとセロリのさっぱり炒め〇
＜材料＞（4人分）
スルメイカ（輪切り）200ｇ、セロリ80ｇ、太葱60ｇ、
にんにく4ｇ、ごま油小さじ１、生姜１かけ
調味料Ⓐ‐紹興酒大さじ１、水大さじ１、砂糖小さじ１
鶏がらスープの素小さじ1/2、醬油小さじ1/2、レモン汁小さじ３、塩こしょう少々
調味料Ⓑ‐穀物酢小さじ１、ごま油小さじ１
＜作り方＞
(1) にんにくはみじん切り、セロリは筋をとり3㎜幅に斜めスライス、太葱も斜めにスライスする。生姜は繊維に沿って千切りにし、水にさらし水気を切っておく。
(2) フライパンにごま油とにんにくを入れて弱火にかける。いい香りがしてきたら、太葱とセロリを加えしんなりするまで炒める。
(3) イカを加えて、中～強火でさっと炒めて火を通す。火をとめて、あらかじめ合わせておいた調味料Ⓐを加え約30秒加熱する。
(4) ボールに入れて粗熱をとり、調味料Ⓑを入れて混ぜる。盛り付け時に針生姜を飾る。