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宅地内排水設備の施工要領

下水道課 : 2013/05/27

排水設備の施工にあたっては、関係ある法令、条例、規則及び基準等を遵守し、その機能を完全に発揮できるように、確実に施工しなければならない。

1.排水管

1.準備
排水管布設の位置の確認、設置基準に基づく勾配を正確に測量し、遣り方を設け管の布設をしなければならない。
2.掘削
縮尺100分の1とし、次の事項を記載する。
  1. 掘削は、遣り方等を用いて所定の深さに、不陸のないように、一直線状に丁寧に掘削する。
  2. 掘削幅は、管径及び掘削の深さに応じたものとしその最小幅は30cmとする。
  3. 掘削箇所の土質、深さ及び作業現場の状況により、必要に応じ山止めを施す。
  4. 掘削底面は、掘りすぎ、こね返しがないようにし、管の勾配に合わせて仕上げる。
  5. 地盤が軟弱の場合は、砂利等で置き換え目潰しを施してタコ等で十分つきかため不等沈下を防ぐ処置をする。特に必要な場合は、コンクリートの基礎を施す。
  6. 掘削が過堀りになった部分については、搬入砂で埋め戻しを行いタコ等で十分つきかためなくてはならない。
3.管の布設
  1. 排水管は、遣り方に合わせ受け口を上流に向け、管の中心線、勾配を正確に保ち、下流から上流に向かって布設する。管底高は、ますに設ける落差を考慮する。
  2. 排水管の布設は、砂基礎を設け施工するものとする。
  3. 管の接合
    1.接着結合
    受け口及び差し口外面をきれいに吹き、受け口内面、差し口外面の順で接着剤をはけで薄く均等に塗布する。接着剤塗布後は、速やかに差し口を受け口に挿入する。差し込みは、てこ棒または挿入機を使用する。
    2.ゴム輪接合
    受け口及び差し口をきれいに吹き、ゴム輪が所定の位置に正しくおさまっていることを確認して、受け口及び差し口に指定された滑剤を均等に塗り、原則として挿入機を用いて受け口肩まで十分に挿入する。
    3.モルタル接合
    接合用モルタルは所定の配合とし、練ったモルタルを手で握りしめたとき、ようやくその形態を保つ程度の硬練りとする。管の接合部は接合前に必ず布で、土等を除却、清掃し、受け口と差し口を密着させたうえで、モルタルを十分に充填する。なお、管内にはみ出したモルタルは速やかに取り除く。
  4. 埋め戻し
    1.管の布設後、接合部の硬化をまって管を固定させながら、搬入砂を管の両側に所定の高さまで均等に入れ、厚さ30cmごとにつきかためながら、入念に良質土で埋め戻す。
    2.埋め戻しは、原則として管路の区間ごとに行い、管の移動、傾斜のないように注意する。管布設時に用いた仮固定剤は、順次取り除く。
  5. 管の防護
    1.管の露出は、できるだけ避ける。やむを得ず露出配管とする場合は、露出配管の凍結、損傷を防ぐため適当な材料で防護する。また、管は、水撃作用又は外圧による振動、変移等を防止するため、指示金具を堅固に固定する。
    2.車両等の通行がある箇所では、必要に応じて耐圧管又はさや管等を用いる等適切な処置を講じる。
    3. 敷地上の制約により、やむを得ず構築物等を貫通する排水管には、貫通部分に配管スリーブを設ける等管の損傷防止のための処置を講じる。
    4. 建築物を損傷し又はその構造を弱めるような施工をしてはならない。また、敷地内の樹木、工作物等の保全に十分注意をする。
    5.硬質塩化ビニール管の製品保管は、積み方に十分注意をすると共にできるだけ直射日光を避け、長時間屋外に放置しない。
    6.パイプの変色及び曲がりのある製品は、使用してはならない。

2.ますの施工

  1. ますの設置箇所は、据え付けを的確に行うために必要な余裕巾をとる。その他 は排水管の掘削に準じる。
  2. ますの基礎工
    ますは、排水管に比べて重く、また、直接荷重が加わるため、沈下を起こす恐れがあるので、砕石または、砂を敷均し十分つきかためて、厚さ5cm程度の基礎とする。既成の底塊を使用しない場合は、さらに厚さ5cm程度のコンクリートを施す。
  3. 汚水ますの据付工
    1.プラスチック製ます等を、堅ろうに所定の構造寸法に築造する。汚水ますには、インバートを設け、施工しなければならない。
    2.インバート表面及び曲線部は、汚水が円滑に流れるよう連絡管の管径及び管合わせて滑らかに仕上げなければならない。
    3. 既成の底塊を使用する場合は、接続する排水管渠の流水の方向とインバートの方向及びその形状等を注意する。
    4.各マンホールに据付、インバート部の施工及び管接合部の施工等にあたっては、特に水密性が保てるように入念に施工しなければならない。
    5.汚水ますの仕上がりの高さは、宅地面より下がることのないよう設置しなければならない。
    6.宅地内の掘削は、居住者に無断で施工せず、必ず了解を得た後に施工しなければならない。また、宅地内の工事は、その日のうちに完了させることを原則とする。完了できないときは、危険防止等必要な処置を講じなければならない。
  4. 側塊の据付
    1. ますに接続する管は、ますの内側に突き出ししないように差し入れ、管とますの壁との間には十分にモルタルを詰め、内外面の上塗り仕上げをする。側塊の目地にはモルタルを敷均して動揺しないように据付け、目地を確実に仕上げて漏水や雨水等の浸入のないようにする。
    2.汚水ますに接続する管は、側塊の底部に取り付け、汚水が落下するように取り付けてはならない。
    3. プラスチック製ますの側塊を用いる場合は、接続部にプラスチック用シール剤を十分施し、水密性を確保する。
    4.ますに水道管、ガス管を巻き込んで施工してはならない。
    5. 車両等の荷重がかかる箇所では堅固な構造とする。

3.浄化槽及び便槽の処置

浄化槽は、後日衛生上の問題が生じたり、不等沈下がないように、次の事項により処置する。
  1. し尿を完全に汲み取り、清掃、消毒をしたのち撤去することが望ましいが、撤去できない場合は、洗浄した浄化槽には雨水を溜め、庭木等に活用するか、又は、各槽の底部に10cm以上の孔を数箇所あけるか又は、破壊し、良質土で埋め戻し沈下しないように十分突き固める。
  2. 浄化槽を残したまま、その上部等へ排水管を布設する場合は、槽の一部を壊すなどして、排水管と槽との距離を十分とり、排水管が不等沈下をしないようにする。

4.工事写真

工事写真は、工事施工記録及び工事完成後外面から確認できない箇所の出来形・出来高あるいは品質等の確認資料として、また、各施工段階の工事が適正に施工されたことを立証する資料となるので、なにを目的とした写真か把握して撮影すること。
  1. 撮影の方法
    1.写真には、工事名、工種名、位置、形状寸法、施工者名を記入した黒板を入れて撮影すること。
    2.写真に、施工寸法が確認できるように、必ず寸法を示す器具、箱尺又はリボンテープ、ポールを使用すること。
  2. 写真の整理
    1.写真の大きさは、サービス版とし、色彩はカラー写真とする。
    2.写真の整理は、A−4サイズの写真帳とし、必要に応じて余白に工種を記入する。また、表紙には、工事件名、施工者名を記入し、排水設備新設等工事完了届に添付し、町に提出すること。
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