旬を楽しむ　～まんば～

　県外では「たかな」と呼ばれ、一つの株から約80枚もの大きな葉が次々とできることから東讃では「まんば」、西讃では「ひゃっか」と呼ばれている地元の冬野菜です。霜があたると葉の色が独特の紫色になり、うま味と甘みが出てきます。家庭料理や給食などでおなじみの豆腐と一緒に炊く「まんばのけんちゃん」はよく知られています。

まんばの栄養価

　β―カロテン・ビタミン類・鉄分や食物繊維が豊富で、抗酸化作用・むくみ予防・骨粗鬆症予防・便秘解消などに効果があります。風邪予防などに役立つビタミンCは、ほうれん草の約二倍も含まれています。食生活が乱れがちになる年末に摂りたい食材です。

選び方と保存方法について

　湿らせた新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。比較的日持ちはしますが、なるべく新鮮なうちに使い切ります。茹でてあく抜きをしたら、水気を絞り冷蔵保存しておきます。同じようにして冷凍保存もできます。

かんたんレシピ

　かんたんレシピ
〇まんば入り玉子焼き〇
＜材料＞　2人分
まんば（茹でてあく抜きしたもの）50g、卵3個、しらす15ｇ、砂糖小さじ1、出し汁大さじ1、薄口醬油小さじ1、サラダ油少々

＜作り方＞
(1)ボールに卵、しらす、出し汁、調味料を入れて混ぜる。
(2)下茹でしたまんばを細かく刻み、水気をしっかり切って(1)のボールに入れて混ぜ合わせる。
(3)熱した玉子焼き用フライパンにサラダ油をひき、(2)の卵液を数回に分けながら入れて弱火～中火で焼いていく。
(4)粗熱がとれたら切り分け、お皿に盛り付ける。