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みらいいちご 〜想いをかたちに、地域を盛り上げる〜

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政策課 : 2023/12/20
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 令和5年11月初旬、大字井上にあるビニールハウスに入ると、ミツバチが元気に飛び回り、青々とした葉の隙間からはいちごの白い可憐な花が咲き誇っています。
 
 そして、ハウスから笑顔で出迎えてくれたのが、西浦万理さん、森田皆子さんのお二人。4月に独立、“ みらいいちご ”を立ち上げ、いちご栽培を行っています。なんと、お二人とも県外出身です。


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 大学卒業後、人材紹介を行う会社で先輩後輩の関係だったお二人。広島県出身の森田さんは実家が兼業農家ということもあり、以前から農業には興味を持っていたのですが、一人で起業するのは大変…と思っていたときに、当時、大阪支社で一緒だった西浦さんに声をかけたそうです。

 お二人とも、いちごが大好き。また、あるテレビ番組で、女性が自分らしくいきいきと頑張っている姿に共感し、一念発起。

 まずは、西浦さんがいちご栽培のノウハウを学ぶため、広島県で研修をスタートさせました。


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 当初は、広島県での就農も視野に入れていたそう。しかし、いろいろな地域を回る中で、よりいちご作りに適した自然の環境で栽培を行えること、まだまだ伸びしろがあり、自分たちの力で地域を盛り上げることができる、といった条件が揃い、ここ三木町での就農を決意し、町内のいちご農家でも研修に励みました。品種は「さぬきひめ」で、自分たちが一番おいしいと思えるのがこの品種だったそうです。


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 その後、8月にはビニールハウスが完成し、9月に定植を終え、初収穫に向け日々試行錯誤を繰り返してきました。今年の夏は特に暑さが厳しく、いちごの生育にも影響が出たようです。
 苗の状態に合わせて定植時期を決めるのですが、気温が高すぎると健康な苗を育てることが難しいため、定植時期を1、2週間遅らせました。

 そのような中でも、彼女たちは日々の観察を大事にしており、「毎日の変化が楽しく、ちょっとした変化に気付けるのが幸せ💗」と言います。


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 周りの農家の状況を知れば知るほど焦りが出る時期もあったそうですが、研修時にお世話になった師匠の言葉を支えに、
「他人の株と比べても仕方がない。作り手によっていちごの生育も変わってくる。まずは自分たちが元気に、目の前にあるいちごと向き合わなければ。」
と自らを鼓舞します。

 話を聞けば聞くほど、いちご栽培の大変さを感じましたが、それ以上にお二人のいちごへの愛情の深さを知ることができました。

「今までお世話になった人たちのためにも、地元に根付いたいちご農家をめざしたい。そして、地元の人たちにもっともっと三木町のいちごのおいしさを知って欲しい。」
と今後の目標を語り、

「自分たちの活動がこれから就農をめざす人の後押しになれば。」
と、新規就農をめざす人にエールを送ります。

 11月下旬、愛情たっぷりの「さぬきひめ」が収穫されました。皆さん召し上がれ🍓 


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執筆者 三木町町民Reporter H・Y

田んぼで鳴り響くカエルの大合唱🐸慣れると心地よく聞こえてきます♪
まだまだひよっこ三木町民ですが、三木町がもっともっと元気な町になることを願っています。


政策課 広報統計係
〒761-0692 香川県木田郡三木町大字氷上310番地
Tel:087-891-3302

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