旬を楽しむ　～長芋～

　すりおろしたとろろでおなじみの長芋ですが、生のまま刻むとシャキシャキした食感、加熱すればホクホクとした優しい食感で、幅広い料理方法があります。また漢方では、滋養強壮薬に使われるスタミナ食材です。

長芋の栄養価

　高血圧予防に役立つカリウムが豊富で、DHAやEPAを含む青魚と一緒に摂るとより効果的です。でんぷん分解酵素のアミラーゼの含有量は大根よりも多く、弱った胃腸の消化吸収を助けるので疲労回復には最適です。独特のぬめりは、糖質の吸収をゆるやかにするため血糖値の急上昇も抑えてくれます。

選び方と保存方法について

　皮が薄くなめらかで張りがあり、傷がないものを選びます。切り口はみずみずしく、色が白いものが新鮮です。乾燥に弱いため、切り口はラップやペーパータオルで覆いポリ袋に入れて保存します。刻んだりすりおろした長芋は冷凍すると長持ちします。自然解凍や、凍ったままでも調理に使えるので小分けにして冷凍しておくと便利です。

おすすめレシピ

　おすすめレシピ
〇長芋と豚肉のソテー〇
＜材料＞（４人分）
長芋260g、豚肉250g、しめじ100g、細葱1～2本、
Ⓐ（酒大さじ2、みりん大さじ1、醤油大さじ1・1/2、砂糖小さじ2）、
サラダ油小さじ2

＜作り方＞
(1) 長芋は皮をむいて1㎝程の輪切りにして酢水にさらし、その後ザルにあげる。
(2) しめじは石づきをとって適当な大きさに手でさき、細葱は小口切りにする。
(3) フライパンに油をひき、強めの中火で長芋としめじを炒めて焼き色をつけ、一度取り出しておく。
(4) (3)のフライパンに油をひき、豚肉を入れたら中火で火が通るまで炒める。そこに(3)の長芋としめじを再び戻し入れ、Ⓐの調味料を加えて炒め合わせる。
(5) 皿に盛り付け、最後に細葱をのせて出来上がり。