〝唯一の手袋、もっとも優れた手袋〟という意味の「レガン＝Les Gants」というフランス語を社名に掲げる、1962年創業の老舗の手袋メーカー。

世界の有名デザイナーや人気スポーツメーカーとライセンス契約を結び、ファッショングローブや野球・ゴルフを中心とするスポーツグローブを多彩なラインナップで提供。フィリピンとベトナムに専用工場を構え、企画デザインから製造、販売まで、納期や数量を問わずトータルで担います。

　人の手が持つ雰囲気を最大限に活かす、質の高いクラフトマンシップにこだわった手袋が特徴で、機能美とデザイン性、堅牢性のすべてを高い次元で両立。ものづくりの情熱が十分に感じられる逸品です。

　海外工場に加えて三木町には工房も備え、プロスポーツ選手が愛用する完全オーダー仕様にも細やかに対応。これまでに手掛けたいくつかのグローブは併設する自社のミュージアムで展示され、地元の小学生も校外学習授業などでたびたび見学に訪れています。

「香川の伝統産業を通してスポーツ選手の力に」

従業員インタビュー

上原 和基さん　スポーツ事業部第一課　2009年入社

　野球で使用する手袋の企画開発を社内でまかされている上原さん。野球用の手袋は打撃用、守備用、走塁用、練習用、防寒用などたくさんの種類がありますが、上原さんは全般を担当。新しい商品のリリースを目指して、いつも手描きスケッチから取り掛かり始めます。

デザインの方向性が決まるとCADを使って図面を引き、試作品を製作。それを携えて大手スポーツメーカーへ足を運び、プレゼンを行いますが、一回で採用が決まることはありません。

　デザインと機能性を確認しながらメーカーの担当者と打ち合わせを繰り返し、試作品を何度もブラッシュアップ。採用が決まると、カラーやサイズのバリエーション違いや、工場で生産するための仕様書をつくり、展示会用のサンプルの準備へ。そして商品が発表になると、ようやくスポーツショップに手袋が並び始めるのです。スケッチから販売開始まで、実に１年以上もの歳月が流れます。

　三木町出身の上原さんは、学生時代に野球ではなく、バスケットボールに熱中。バスケでは手袋を使いませんが、MLBをはじめ国内外の有名スポーツ選手に手袋を提供するレガンに憧れを抱いていたと話します。

　新卒就活の際により深くレガンの存在を知り、憧れは「自分も選手の力になりたい」という気持ちに変化。手袋という地元の伝統産業を担う使命感にも背中を押され、入社を果たしました。念願を叶えた今も「誇りは大きくなる一方です」と、上原さんは胸を張ります。

　 「三木町を盛り上げられる手袋をチャンスがあればつくりたい！」。 誇りを胸に、地場産業を活かした新たなステージも上原さんは密かに見据えます。

会社概要