メニューを飛ばして本文へ

サブページタイトル

  • ホーム
  • お互いが楽しめるお客様との関係づくり。~香川漆器「漆器 山富」~

お互いが楽しめるお客様との関係づくり。~香川漆器「漆器 山富」~

政策課 : 2021/12/21

原木のスターを頭の中の透視力で目利き。

今回訪問させていただいたのは、国産材を使用した手作りの香川漆器の制作と販売を行う「漆器 山富」さんです。三木町のふるさと納税の返礼品としても、ご協力いただいています。

漆器 山富さんの、ものづくりのスタートは「原木の買い付けから」と、今回お話を伺わさせていただいた常務取締役の山下芳伸さんは話されます。
日本の中心に位置する岐阜県では、月に一度国産の原木市が開かれていて、北は北海道から南は九州まで、原木のスターが一堂に会します。
どんな木目をして、どんな漆器になるかは、切ってみるまでわからない。今までの経験を頼りに買い付けを行います。
「頭の中の透視力を使って、目利きする」という言葉が印象的でした。
買ってきた原木は、しっかりと乾燥させて大切に保管する。そこから、職人の方が丁寧に手作りで製品を作っていかれるそうです。

原木

店内

汁椀

お客様との信頼関係からできるオーダメイド製品。

昔を振り返ってみると、
「時代に合わせて大量生産、大量消費になりすぎている部分があった」と。
今は、本物志向に移ってきている方に向けて、自分たちの本当に良いと言えるものを丁寧に作るようになっており、オーダメイドで、お客さんの話を聞きながらオリジナルの製品を作ることもあります。
ある時、「仏壇を作ってほしい」というお客様がいらっしゃいました。 今まで作ったことはなかったので、お断りしようかと考えていたが、裏を返せば、それだけのものを作れる素材や能力が自分たちにあると、お客様に言われているような気がしたそうです。
職人の方も、試行錯誤しながら楽しまれていて、お客様との間で「いい意味でお互いが楽しめる関係づくり」ができており、信頼されるものづくりを継続してきた成果だと感じました。

店内2

店内3

いろいろな人に香川漆器を知ってもらい、伝統を長く継続していく。

「伝統工芸というのは、続けていくことが大事で、まずは若い世代の人にも香川漆器を知ってもらいたい。」
全てのものを高価なもので揃える必要は決してありませんが、ただ安いものを買って消費するだけの生活ではなく、自分にとって価値のあるものを判断してお金を使うことの大切さを改めて考えさせられました。
若い人たちに向けてどのような方法と手段で伝えれば、伝統工芸や香川漆器に興味を持ってもらえるか、自分なりに考えていきたいと思いました。

伝統工芸

Information

◯ 漆器 山富
・本社
香川県木田郡三木町大字下高岡17番地
TEL/087-898-0285
営業時間/8:00 - 17:00
定休日/土曜・日曜・祝日
・三木ショールーム
香川県木田郡三木町大字上高岡2163番地
TEL/087-899-1177
営業時間/9:00 - 17:00
定休日/毎週水曜日
漆器山富ホームページ

店内4

執筆者:三木町町民Reporter 松田 泰典(まつだ やすのり)

三木町出身。東京のデザイン制作会社に所属したまま、昨年Uターンで東京から戻ってきました。 現在は、高松に香川支社をつくり、東京や香川で仕事を行っています。レポーターとして、生まれ育った町の良さを発信していきたいと思っています。


政策課
〒761-0692 香川県木田郡三木町大字氷上310番地
Tel:087-891-3302

PAGE TOP