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三木町の公共インフラ(熱源編)
実際に住んでみないと実感できない公共インフラ事情の第2弾、熱源編です。
オール電化?ガス併用?
三木町は都市ガスが整備されていないため、住宅用の熱源は主に電気かプロパンガスです。後者は都市部にお住まいの方にはなじみが薄いと思います。オール電化という選択肢ができてから、プロパンガスは「料金が高くエコでない」イメージから敬遠されることも。
近年の主流はオール電化
不動産会社さんによると、最近の新築一戸建ては、要望がない限りはオール電化が標準です。光熱費が安い(冬場のピーク時で月2,000円程度の差)ことが大きな理由。また香川県は気候が温暖で、日照時間が長いことから、太陽光発電との相性が抜群。
(ガスも電気も使わない太陽熱温水器という選択もあり。驚くほど熱いお湯が出ます。)
あえてプロパンガスを選択する理由
我が家は電気とプロパンガスを併用し続けています。この組み合わせにメリットを感じているためです。
- アンペア数制限なし
冬場は複数のガス器具を同時に使いますが、電気ブレーカー容量や湯切れとは無縁です。 - 強い火力
IHコンロの1口3kWに対して、ガスコンロは4.2kWの出力(メーカーカタログより)。料理にこだわる方には重要なポイント。香川は新鮮な食材が安く手に入るのでコンロが活躍する機会も増えますよ。 - 災害対策
自宅にガスボンベがあるので、ライフライン寸断時でもガスコンロは使えます。落雷で停電した時、常備しているうどんを茹でることができました。(冷房が効かないので汗だくになったというオチがつきますが) - 事業者による付帯サービス
プロパンガス事業の経営母体は様々です。事業者によっては独自のサービスを受けられることもあります。例えばガソリンスタンドの運営会社と契約するとガソリン値引、という場合も。車社会の香川県では有り難いサービスです。
(最近のガスコンロは安全・便利機能も充実。ガス火での自動炊飯は便利。)
プロパンガスのデメリット
一方、実感するデメリットは・・・
- ランニングコスト
オール電化と比較すると、ガス併用はやはり割高です。 - 電気が必要なガス機器
ガスコンロ以外の機器は、100V電源が必要で、停電時は使えません。 - ガスボンベの設置
道路からアクセスしやすい場所に大きなガスボンベが居座ります。 - わかりにくい料金体系
これが気になるところだと思います。執筆者もそうでした。詳しくは次の項目で。
(結構大きなガスボンベが2本鎮座します。留守でも交換してくれます。)
プロパンガスの料金体系は?
なぜプロパンガスの料金は分かりにくいのか、契約している県内のガス会社さんに伺いました。
「都市ガスとプロパンガスの料金の決め方が異なっているのが理由の一つです。都市ガスは認可制なので、電気と同じように料金が明示されます。一方プロパンガスは事業者が自由に料金を決めることができます。各事業者が料金を広く公開しているケースが少ないので、不透明感があるのだと思います。」
料金表は電話一本でいただけるのですが、気軽に事業者を比較することができません。
「2017年4月に都市ガス料金が自由化されることが決まっています。その影響でプロパンガスの料金も公開が進むのではないでしょうか。」とのこと。
ライフスタイルに合った事業者の選択を
家を建てる際、電気やガスの事業者まで気が回らないかもしれませんが、いろいろリサーチしてみてください。
(浴室暖房機。冬場でも風呂場中に干した洗濯物が3時間ぐらいで乾きます。滅多に降雪のない香川の冬がさらに快適に過ごせます。)
執筆者:三木町町民Reporter 平田 昌三(ひらた しょうぞう)
妻ともども近畿地方から縁もゆかりもない三木町に越してきて十余年。2人の子供は三木町生まれの三木町育ち。なるべく同じような立場の方に参考となる情報(+α)をお届けするつもりです。
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