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希少糖の素晴らしさを世界に伝える
希少糖とは?
甘い食べ物を食べたいけど、カロリーが気になる…。この悩みを解消する「夢の糖」が今、三木町から世界に広がっていることをご存知ですか? それが、まさに「希少糖」。希少糖は、簡単に言うと「自然界に存在量が少ない単糖」のことを指します。
中でも「アルロース」は、自然界に多く存在するフルクトース(果糖)から、特別な工程で作られます。その工程とは、香川大学農学部キャンパス内で見つかった微生物が生産する特別な酵素を利用するというものです。この酵素は、「フルクトース」から希少糖「アルロース」へ変換する能力を持ちます。
こうして生産された「アルロース」は、脂肪燃焼や血糖値上昇抑制機能を示すだけでなく、ほとんどカロリーが無いことから日本の食品表示基準において0 kcalと表記することが認められています。そのため「アルロース」は、食べても太らない糖として世界中で周知されつつあります。
この「夢の糖」の普及に大きく貢献されているのが、希少糖普及協会の会長である早川茂さんです。
早川さんが希少糖に出会ったきっかけとは?
早川さんは、希少糖普及協会の会長に就任する前は、香川大学農学部の教授として、食品タンパク質の機能に関する研究をされていました。その頃、希少糖研究を開始した何森健教授(当時)と「希少糖とタンパク質の関連性」に関する共同研究を行い、そこから希少糖に深く関わってこられています。早川さんが希少糖に関わり始めた頃は、希少糖の安全性は不分明でしたが、香川大学が大量生産に成功した「アルロース」は、研究の進展も相まって、現在、食品利用における安全性が確立されています。その後、早川さんを含め希少糖に関わってこられた方々の「希少糖を多くの人に広めて、正しく使っていただきたい」という思いから希少糖普及協会が設立され、早川さんは現在そこで会長を務めています。会長就任後は、希少糖に関する講座を様々な場所で実施されてきました。昨年度は、小学校や中学校、そして高等学校でも講座を開講し、教育現場における「希少糖」の普及にも取り組まれています。さらに、本年度は、あなぶきアリーナ香川で行われた「香川×岡山つながる食の大博覧会」にも出展し、解説をされました。
今後の希少糖普及のための取り組みとは?
早川さんは今後も、希少糖の正しい知識を世間に広め、多くの人に希少糖を口にしてもらえるように活動を続けます。
また、希少糖普及協会は希少糖を用いた食品を認定することができるロゴマークも定めております。皆さんも今後、希少糖ロゴマークの付いた食品を目にした時にはぜひ手に取ってみて味わってみてはいかがでしょうか。
執筆者
三木町町民Reporter
香川大学農学部学生ボランティアサークル
ASUS(エーサス) 佐藤健心、宮本朝日
ASUSとは、1〜4年生までの総勢99名で活動する農学部のボランティアサークルです。地域連携事業としての子ども達を対象とした科学体験教室の実施や、オープンキャンパスや収穫祭などの学内諸行事のサポートを行っています。
〒761-0692 香川県木田郡三木町大字氷上310番地
Tel:087-891-3302






